最近認識しつつあること

✓自然と生じる思考から良いアイデアは生まれない

 良いアイデアが自然と生まれる事はない。

 多少なりとも成功した企画の開発プロセスは常に、思いつく迄に時間をかけた。有力そうに思える案を自らボツにした。ヒントになるような記憶をたぐり、情報を集め、組み合わせの妙を探したり、試案の実行を想像実験して細部を何度も作り直した。

 知識、経験、記憶、感覚、理論など、あらゆる資源を動員して試案を作り、論理的に、想像体験的に、実際的に、実験と破棄/再作成を繰り返す事で「優れた案」は生み出せると感じる。

 

 即ち「理想」も自然とは生まれない。

 理想は徹底した現実直視から生まれるのではないか。

 脳を駆使しなければ現実直視は叶わない。

 

 

✓頭の努力は目に見えないから、みな努力をサボるとも思わず努力をサボる。

 たくさん思いつく人は、それだけの頭の努力をしてきた人。

 だけど、その事は本人にも自覚されづらい。

 だから、「良い案が浮かばないのは努力不足だ」と思えない。